ありちゃん

14歳の栞のありちゃんのレビュー・感想・評価

14歳の栞(2021年製作の映画)
3.7
14歳を振り返ってみると「はやくこんな鳥籠みたいな環境から飛び立って高校生になりたい」「親が鬱陶しい」という気持ちが常にあって、反抗期で刺々しかったなと彼らを観ながら思い出した。大人になったからといって悩みは消える訳でもなく、いまもああでもないこうでもないと正解に繋がる幸せのくじを引くために息苦しさを感じながら七転八倒してる。この姿を過去の自分が見たらどう思うだろう。この作品に出てきた35人の生徒みんなが、教室という居場所で模索している姿がとても愛おしかった。このリアルな姿を記録させてくれたスタッフと生徒の関係に頭があがらない。恥ずかしさと劣等感と憧れを持ち合わせて次の階段をあがってほしい。ホワイトデーのシーンが可愛い。
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