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14歳の栞のxaiのレビュー・感想・評価

14歳の栞(2021年製作の映画)
4.0
1人1人が主人公でありながら、誰もが脇役の教室。主観でしか見ていない子と客観視ばかりしちゃう子。夢を語れる子と諦めようとしている子。多様な価値観を持つ人達が1つの教室に詰め込まれ、クラスとして活動する学校教育の尊さと違和感を同時に感じた。
14歳の彼らでさえ、将来の希望や不安、過去の後悔を持って生きている。でも、人って案外変わらないし、簡単に変われたりもする。
誰もが今ある状況に翻弄されながらも、その中で何かしらの軸を持って必死に生きている。
振り返ってみると、それは素敵な瞬間だったり、ちっぽけな時間だったりする。けど、人は経験を通して成長していくものだから、子どもと大人は年齢に関係なく、生きている中で発見した感情や価値観が人を少しずつ大人にしていくんだと思った。
だからこそ大人はつまらなく、子どもは素直で楽しいんだけど!
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