こう

14歳の栞のこうのレビュー・感想・評価

14歳の栞(2021年製作の映画)
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男だけで盛り上がって女子に引かれるところ、友達とじゃれあってビンタとか膝蹴りとかされるところ、人見知りでクラス楽しくないと思ってたけど最終的には居心地良くなってクラス替えしたくなく無くなるところとか中学生のあるあるが面白くて何回も笑った。
学校の様子だけでなく家とか休みの日も映すことで人の色んな面が見れる点は、その人を尊重していることが伝わってきた。
監督がクラス1人ずつに自分の好きなところとか直したいこと、将来について問う形で進んでいくが、中学生特有のピュアさと達観した感じと諦めの感じが懐かしいし、観ている自分としてはもどかしく感じた。自分が中学生のときこんなに客観的に自分のことが見えていたのか、当時同じ質問をされたら何て答えたんだろうと思った。
2年6組の子達の雰囲気はそれぞれの人生において一瞬で、それは重要で絶妙なものを醸し出していた。その時期その瞬間しかない雰囲気を映画に映したのは奇跡だと思うし、人によっては最悪だと思った。
人はいつ大人になるんだろうか。 24歳の自分から見ると14歳はまだまだこれからの子という印象。でも34歳から見れば自分もまだまだこれからなんだと思うと、ただ自分の思い出に浸るだけでなく自分の人生にとても前向きになる映画だった。
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