「長い…」と思いながら観ていたけど、終わってみたら、この長さが必要だったんだろうなあ、という感じ。
リナというひとりの女性の、長い長い人生の物語だから。
私もリナといっしょに生きて、そしてその人生をいちど終えたような気がする。
なんでしょうね、日が昇り日が沈んで、だけどまた日が昇るんだなあっていうような。
「永遠の命を手に入れた女性の物語」というところから、どうも悲しいところに着地しそうな印象だったのだけど、とても穏やかな気持ちで映画館を出た。
生の対極に死があるんじゃなく、生の中に死はある。
前半の近未来的な世界の不思議な画面の美しさ、後半はもっと未来のはずなのにアナログで懐かしい。
モノクロの時間も長かったけれど、私はこの映画の「色」がとても好き。
「音」も好き。
「夏への扉」と2日連続で奇しくもSF祭りみたいな週末になっちゃったけど、私はこっちのほうが好きだなあ。
そして芳根ちゃんはやっぱりすごいなあと思いました。
ところでFilmarksさん、「似ている作品」で「いのちの停車場」が上がってるけど、絶対違うと思うわ(観てないけどわかるわ)
「ベンジャミン•バトン」が上がってるのはわかる。