獅子座のsahoのレビュー・感想・評価

パリという街の二面性が非常に丁寧に描かれている。6月の日の長いパリ。18時から飲み始めて、暗くなって街に繰り出したのは22時過ぎ？セーヌの河岸で愛し合うカップルたち。レストランの客からお金を貰おうとする浮浪者たち。
人はこうやって簡単に堕落しうるのだとわかる。残酷な幕切れ。その運命は星のもとに決められていたのだろうか。
河に浮かぶ物を拾おうとする場面、脱ぎ捨てた靴のある岸と河の境が画面を斜めに切る構図が何とも印象的だった。