さとう

ひらいてのさとうのネタバレレビュー・内容・結末

ひらいて(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

愛がめちゃくちゃ自分だった。結局1番愛しているのは自分自身なところ。わたしは木村愛のように行動に移せないけど頭の中で同じことをしているし同じ区分けをしている。美雪は愛のこと「怖い」って言ったけど、わたしは美雪のほうが怖かった。カースト上位の子の視界に入って嬉しくて憧れて性行為まで許してしまう自己のない弱い子に見えて、その実いつだって最後に選ぶものは決めている。それなのに自分の狡さを棚に上げて「怖い」とのうのうと言いのける精神が怖い。

カラオケのシーン、陽キャと陰キャの違いが如実に表現されていて胃が痛くなりそうだった。陽キャはカラオケでの振る舞いを知っているし歌が上手い。おまけに気遣いもできる。
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