Reruto

ひらいてのRerutoのネタバレレビュー・内容・結末

ひらいて(2021年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

学校の場面が多かったかな。桜の木がきれいだった。折り鶴を使って花を作った、文化祭でのクラスの出し物。なんとなく壊される予感はあったけど、主人公の木村愛(山田杏奈さん)が蹴り倒していた。自己破壊的というか、たとえ(作間龍斗くん)への想いをお仕舞いに? たとえ君、そのあと登場してくるけど。

美雪(芋生悠さん)は手紙で、愛は折り鶴。そして、たとえのお父さん(萩原聖人)はカマボコ。白の上に桜色のアーチ? 差し出されて美雪は一口かじる。愛は結局、たとえ父を殴る(カマボコ親父がボコられる)。愛とたとえ父は、たとえ君を支配したい(/したかった)という意味では似た者同士。たとえも愛に父親と似たもの(暴力性など)を感じているらしかった。自分自身を殴るような? たとえ家での、たとえ父を睨んでいる山田杏奈さんの顔がすごく良かった。(そういえば花火のくだりでは、いちばん笑っていたっけな。)

3年5組、愛の席の左斜め前のほうにたとえの席があって、その先に窓。窓からは渡り廊下が見える。渡り廊下の先は美雪のクラス(3年3組)がある校舎。あの場面がちょっと怖かった、美雪に成りすましてたとえを呼び出して、夜の教室で待つ愛。自分の席ではなくたとえの席に座っていて、もう折る必要のない(文化祭は終わっている)鶴を折っている。

色の使い方、あまりうまくない気もしたけど。赤いもの、紫色のもの、ピンクなもの、逆に(?)青いもの、水色のもの……。ぶどうジュースは血のメタファー? でも比喩ではなくて、糖分は実際に血に入って血糖値を上げる。

「たとえ」は「例えば」なのか「たとえ~ても」なのか。愛(あい)は私(I)? 目(eye)? アイドル(idol, 偶像)のアイ? カラオケであいみょん(「ふたりの世界」)を歌っている。美雪はJUDY AND MARY。最後の主題歌(大森靖子)、流れてきた瞬間、合ってないなと思ってしまった。ごめん。
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