まずポスターをこのシーンに選定したセンスに拍手。
マイクミルズやノアバームバックの映画に近いようなシュールさもあった。
でもお洒落アート映画かと思いきや、貧困層の現実と虚構がテーマで展開はキツめ。
貧困のしんどい現実に抗うわけでなく、あくまで自分を飾ることで生きるところが、切り口として新しいなと思った。
電気代も払えないのに、仕事もせずブランド物買ったり良い食事に行ったり、ダラダラと「映える」ことを気にしている訳だけど、こういう現実逃避を可能にする為の隙間みたいなものが現代には溢れていて、本当に生活がヤバい人たちがそこに避難してしまって表面化されないことへの皮肉みたいにも感じる。
しかも、結末には「映え」に逃げ続けた人の末路が描かれていてこれも悲しい。
ちゃんと現実見て生きよう。