ツクヨミ

エル プラネタのツクヨミのレビュー・感想・評価

エル プラネタ(2021年製作の映画)
2.0
貧しくてもオシャレな生活を。
スタイリストのレオはスペインで母親と生活しているが、生活はかなり困窮していて…
アマリア・ウルマン監督作品。ウルマン監督自身が主演衣装などを手がけたモノクロ映画、デザイン学校出身である彼女の作品はたしかにオリジナリティ溢れるオシャレ映画だった。その要因は出てくる衣装がもちろんオシャレなのは言わずもがなであるが、1930年代風を思わせる画面が4つに割れたり.ページを捲るようなカット割が一周回ってオシャレ。こんな特殊なカット割"空中レビュー時代"でしか正直見たことないけど笑。
またジャンプカットをいろんな場面で多様したり、顔面にクローズアップすると無声になったり編集としても面白い本作。内容が貧乏親娘の自由生活でちょっと地味めなのをいろんな映画技法で脚色しているのが好みだった。
またスパッとFINの文字で終わるラストも古い映画っぽくて良かった。エンドロールがニュースドキュメンタリーだったり、スタッフロールがカラフルだったりと終わりまでなかなかオリジナリティ溢れる作品。オシャレデザイン監督アマリア・ウルマンこれからもオシャレ映画いっぱい撮ってほしいな。
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