ことエンタメとしては抜群におもしろいが、「で、結局なんだったの?」という気持ちや見せたい展開のための各要素という感じはどうしても拭えない。
エンタメ部分とサスペンス部分が上手く噛み合っていない印象。
人物を動かすための事象が多いので、イマイチ緊迫感がないのも気になる。山火事だとか、雷だとか、自然の怖さというのが物語に機能していない。
“炎”という要素はもっと活かしてほしかった。
とはいえ、監督がやりたい描写というのは最高なので文句もつけ難い。
監督のやりたい描写を見事にやっているという点で全て許すか、それともサスペンス要素が蔑ろにされていることを否とするかで好みは分かれそう。
個人的には、まあいいか!OK!って感じです。