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偶然と想像のpencilのレビュー・感想・評価

偶然と想像(2021年製作の映画)
4.0
映画を観たと言うより、舞台を観たという感覚に近いと思った。
3話とも一つのシチュエーション(オフィス、研究室、リビング)で2人の役者によってテンポよく繰り広げられる会話のやりとりが話の主軸になっていて、まるで劇の一幕を観ているようだった。
主軸であるその部分は何気ない会話の積み重ねのように見えて、実は緻密に計算されていて、同じところを行ったり来たりして会話が結論に向かって全く進んでいないように見えて、実は確実にエンディングに向かって観客を誘導していく。そしてその行き着いた先は私達が予想していなかった所にとてもキレイに着地する。
途中に時間経過のテロップは多少入るものの、設定の説明や、登場人物についての過度な説明が一切ないところも良かった。
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