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偶然と想像のfast999のレビュー・感想・評価

偶然と想像(2021年製作の映画)
5.0
「すごいもの」を見た。

いや、のぞき見てしまった。
という方が正確かもしれない。

言わずもがなこの作品は
フィクションであり現実ではない。

が、言葉の力と見せ方の力で
「リアル」と「フィクション」の境目が
非常に曖昧になるようになってる。

それが物語に緊張感を生み出し
カメラの前の人物
彼ら彼女らの一挙手一投足から
目を離せないようになる。

映画の世界とはスクリーンを隔てて
別の世界にいるはずの
自分が、他の観客が
作品世界の参加者になっている
感覚がたしかにあった。
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