ジョー・カーナハン監督、共同製作、フランク・グリロ主演、共同製作によるSFアクション。
元デルタフォース特殊部隊員の主人公が、同じ一日を繰り返すタイムループから抜け出そうとする姿を描く。
主人公をグリロ、彼の元妻をナオミ・ワッツ、タイムループの鍵を握る計画の責任者をメル・ギブソンと、中々豪華な俳優陣に加え、登場シーンは少ないものの、ミシェル・ヨーやケン・チョンが出演しているのも見逃せない。
タイムループもの、とりわけ同じ日を何度となく繰り返すという設定は既視感満載ではあるが、そこに原題や邦題にもあるように、ラスボスを倒すために無限コンティニューを繰り返すというテレビゲームを彷彿とさせる演出が小気味良く決まっており、オリジナリティを出している。
特にグリロ演じる主人公が、様々な死に方をする度に一日が戻るとともに、RPGでレベルアップするかのように日に日に強くなっていく姿が面白く、徐々に話が進行していく様は、さながらこちらもゲームをしているかのよう。
また、時折挿入されるコメディ要素も絶妙。
同じシーンが繰り返されるのは飽きがくるのでは、という不安が観る前にはあったものの、全くそんなことはなく、アクションは軽すぎず重すぎずで見応え十分であり、物語も思いのほか熱い展開を見せてくれる。
死ぬことでタイムループを繰り返すとすると、自分ならば苦痛が長く続く死に方は絶対に嫌だと思うとともに、タイムループものの面白さが詰まった一作。
変わらないのは、俺が死ぬこと。
※たまたま仕事の休みがとれたため、平日午後の回で観に行ったところ、まだ公開二週目かつ会員デーであったのにもかかわらず、まさかのお一人様鑑賞。約200人入るスペースを独り占めし、自分一人のために、大きなスクリーンで上映してくれたかと思う満足感は最高でした！
