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秘密の森の、その向こうの爽のレビュー・感想・評価

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)
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今日は日曜ということで、昼からビールを会社の同僚と呷ってそのまま突入したら前半少し危なかった、、(眠気)。

静寂と環境音が気持ち良過ぎる、、
森のさざめきって1番眠気促進するやつだよ、、

燃ゆる〜と同様、結構読解力を必要とされる作品なので決してポップコーンムービーではなかった。

主演の女の子2人可愛い過ぎるよ、、
もうビジュアル的には、可愛いな〜って癒されてたらあっという間に話が進んでいく。
このたわいもない少女たちの会話や行動にアレゴリーが潜んでいるっていうのは「ミツバチのささやき」を思い出すところがあった。
「大人は判ってくれない」や「友だちの家はどこ?」はオーソドックスに子供の心理にカメラが寄り添う展開、「カモンカモン」は大人の視点で子供という存在を批評的に捉える作品だったけど、本作は子供の精神的な成長を介して母親の中に潜む少女性を描き出した点で秀作だと感じた。

ただやっぱり分かりやすい「予感」の提示がある訳ではなく、あるにはあるけどさりげない撮り方がされていてレアリズムが優先されているので、フランス映画を見慣れていないと少し辛い作品かもしれない。

個人的にはラストシーン、「マリオン」て呼ぶところで一気にユウレカが起こった。
あぁ〜そういう映画だったのね!と。

1つ気になるのは、ネリーにとっておばあちゃんはどんな存在だったんだろう。
おばあちゃんていう共通する存在を失った悲しみを描く映画かと思いきや、ネリーにとってのマリオン(母親)という存在性が問い直される話だったから、、、

もう一度観たら、ネリーとマリオンの心理にもう一歩踏み込んで鑑賞出来るんだろうか、、、
爽