秘密の森の、その向こうの作品情報・感想・評価

「秘密の森の、その向こう」に投稿された感想・評価

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「クローディアの秘密」「トムは真夜中の庭で」などの海外児童文学を思い出した。
音楽が響いてボートを漕ぎ出すシーンがやたら心に残った。何を表しているとか、どんな感情だとか、そんな風に言語化したくないくらいに。
ジロー

ジローの感想・評価

3.9

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「ちょっとした話」

あっという間だった!あの「燃ゆる女の肖像」の監督だから、1時間強じゃ少し物足りないかも。でも実の双子の演技には癒された〜。
設定自体を多く明かさないまま進んでいったけど、予告であった「わたしは あなたの娘」ってだいぶネタバレでは?
記録

ミニシアターだったからなのか映画のそのものの影響かわからないけど、音が良かった。
卵を割る音何かを混ぜる音とか。
三角

三角の感想・評価

-

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良い😭

主人公のネリーは長髪の子供であるが青が好きだったり、着ているオーバーオールの感じとか男の子っぽくて、シアマ監督の過去作トムボーイのような展開があるかも知れんと身構えていた。全くそんなことはなくて普通に少女ではあったのだが、ネリーが洗面所に行ったりトイレに行こうとするたびにサスペンスが訪れるので良かった。
そうはいってもネリーは役者ごっこで男性役をやっていたりネクタイを結んでもらっていたりお父さんの髭剃りを手伝っていたり相当に男性性が付与されていたのは間違いないはずだ。子供の性別不確定性…と思って良かった。ただただ良かった。
母が子供の頃森に作った小屋の話を振ってもお父さんは忘れているという前フリがあるが、映画の中でお母さん(マリオン)と小屋を作るのは娘のネリーである。それはマリオンは昔一緒に小屋を作った相手をお父さんだと思っていたけど本当はネリーだったということなのか?それとも本当にマリオンはお父さんと小屋を作ったのだが、何か時空が歪んで繋がった現代ではネリーがお父さんの役をしていたってことなのか?色々考えられるけどそこの解答というかネタバラシというか回収はなかった。そうであってもネリーの男性性というか娘と父親を無茶に接続させる気概があったはずと思った。しかしお父さんが髭を剃る意味…お父さんが子供の頃怖かったものはお父さんだよと言う意味…
さらにいうと過去作トムボーイで髪を短くして男の子のふりをしている主人公が湖に遊びに行くときに粘土で男根の代わりになる塊を作るシーンがあるのだが、あれってかなり深い意味があると思っていて、字数少なく説明すると溝口彰子著BL進化論に出てくるチン棒の概念とかになってしまうのだが識者があまりに少ないので…要するに女性たちが時として有している男性性みたいな話なんだけど別にトランスジェンダー男性ではない女性も漠として自分も男根を持っているのでは?と思っているという話。股間に生えてきて欲しいと思っているわけでもなくそのイメージは大概手に持って振り回せるものであるということを溝口先生は書いているのだが、それは刀だったりマイクだったりするんだろうな、と私は思うんだが、ロールが粘土を捏ねているさまとかかなり自慰っぽいしその場が凌げた後それはもう用済みなんだけどちょっと愛着がありそうな感じとかまさしく…という、あれってものすごいシーンだったと思っているのだけど。
今作ネリーが板のラケットを脚の間に挟むシーンがあるが、あ!て思ったらそのラケットをぶん回して遊んで打ったタマが森に飛んでいった先に子供の頃のお母さんが現れる…ので…この意味とは…と思ってるけどあんま意味とかないのかも知れん。でも間違いないと思うんだよな、少なくとも今作でも男根の表象はやっぱり所詮はおもちゃというところではあると思う。
やっぱり子供の性の未分の表現であるとも思うし…
性別の不安定性と同時に親子間の関係性の揺れも描いていて、一見両親は普通にネリーの世話を焼いているわけだがネリーが運転中のお母さんに食べ物を食べさせてあげたりお父さんが子供用のベッドで寝ているのを起こしたり、子供から親への世話も描かれる。8歳の子供と親は相互に気遣いあえる存在として描いていると思った。
この映画って結局、子供が自分の母親も子供時代があったという当たり前のことに気がついて、母親との関係性が対等なものに近づきましたよってだけの話だと思うのだが、SF的アプローチがなくてもネリーはそれができたんじゃないのか?という気もする。でも両方あるほうがいいよ、映画だから!😊
フランスっていう遠い国の話なのにことあるごとに個人的記憶や感情と接続され爆泣きする。本当にいい映画です😭2週間後も上映してたらまた観るかもしんない😭好きすぎる😭
じゅ

じゅの感想・評価

3.7

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えも。
ネリーちゃんおばあちゃんにさよならを言えてよかったなあ。

てか8歳のお遊びでつくる劇の内容なかなかビターじゃない?俺がジャポーネだから?


ネリーの祖母が亡くなり、母マリオンと父と共に祖母の家を片付けに行く。ネリーは祖母にさよならを言えなかったことを後悔していた。一晩寝た次の朝、マリオンは独りで先に祖母の家を出て行ってしまう。
ネリーは母から、幼少の頃に祖母の家からすぐそこの森の中で小屋を作った話を聞いていた。ネリーが森へ入っていくと、折れた木を引きずる少女の姿が。運ぶのを手伝ったその先には、子供が数名入れる程度の広さの、木の枝を組んだ小屋があった。少女の名はマリオン。雨が降り出して少女の家へ駆け込むと、ネリーの祖母の家と同じ外観で同じ間取りの建物だった。
次の日からもネリーは少女と会った。少女の母で、ネリーの祖母の形見と同じ杖を持つ女性とも知り合いになった。マリオンとその母もまた、祖母を亡くしたばかりだった。祖母の名はネリー。
少女は手術を数日後に控えていた。病院へ行く前日、ネリーは自分が少女の娘であることを告げる。母マリオンの誕生日のその日、少女の家でお泊まり会をして、少女の誕生日を祝う。次の日の昼にネリーは少女の母にさよならを告げ、少女を見送る。
ネリーの祖母の家に帰ると、出て行った母の姿が。ネリーとマリオンは互いの名を呼び合う。


祖母、マリオン、ネリー、祖母、マリオン、・・・といった具合で親と子の関係がぐるぐる回ってるかんじだった。
マリオンとしては、結婚相手とか、23歳で15年前に出会った不思議な友だちそっくり(というか同一人物)な子供が産まれることとか、31歳で母が亡くなることとか、人生の要所要所の出来事を前もって知ることになるわけだけど、どんな気持ちなんだろう。
ネリー視点では、いつの未来か知らんけど孫として母親が産まれるってことか。で、その孫が8歳になったら自分は死ぬ。うーんどんな気持ちなんだろう。


ネリーは、祖母のお見舞いの帰り際かしらんけど、毎回さよならを言っていたらしい。でも、祖母が亡くなる直前の時は言わなかったらしい。そんな後悔を、新しいお友達としてのマリオンの母にさよならを言うことで清算できたんだろうな。よかった。本当によかった。胸が熱い。

家の片付けが早めに終わったから帰ろうかという話になって、クレープ作りはまた今度と父に言われたとき、ネリーは「"今度"はないかも」と言っていたか。あれはもしかしたら友だちとしてのマリオンと母としてのマリオンを重ねていて、出ていった母が帰ってこないかもしれない不安が表れていたんだろうか。マリオン帰ってきてくれてよかった。本当によかった。胸が熱い。


結局マリオンはなにゆえ出ていったんだろう。過去の自分と干渉したら云々とかそう定められた筋書きだからとか、そんなSF的思想のタイムループ系には到底見えないんだよな。
若いお母さんが云々みたいな話は丸ごとよくわかんなかった。置いとくわけにはいかないくだりであることには間違いないだろうけど、置いておかざるを得ない。

まあでも、なんにせよ戻ってきた。少女の頃に出会った友だちとしてのネリーとは本当に"今度"ってのがなかったんだろうな。だから次は戻ってきてくれたのかな。


最後は互いを名前で呼び合っていたか。友だちとしての絆を描写したんだろうか。あるいは少女だった頃から地続きの存在であることを表したとか?
これからも仲良く。クレープとか作りまくろうな。
こみ

こみの感想・評価

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ほんといつも素晴らしい映画ですね…
繰り返される喪失、生による浄化…寛大なる美しき描写に感服です‼︎
この上映時間と子供の配置によって、情緒豊かに軽やかに描きあげる
ゆるやかなタイムトラベルが心地よい…自由度を保ちながらこんなんできちゃうんセリーヌ・シアマは神かな〜すごいな〜
ぷ

ぷの感想・評価

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子どもの持つ高い洞察力と、目の前の出来事をあるがまま受け入れる心を鋭く描いているなと感じました。
子は親の感情の変化を敏感に察知しますよね。母の弱さを慰めようとするのはお菓子のシーンに、受け入れ、そして赦そうとするのが少女との交流シーンに。
insomnia

insomniaの感想・評価

3.8
その瞬間を生きていて、当たり前に感情だって皆ある。それは親、子、の前に自分自身であるからこそ。役割は必要無い
大切なさよなら、をちゃんと分かっているネリー。優しいね。

二人があまりにも可愛くてキュンとする愛おしい作品ですので是非
正直よくわからない。
綺麗な感じなのはわかるけど、子どもの理解があまりにも良すぎて幻想感が凄かった。多分メッセージ性のある物語だと思うけどそのメッセージがよくわからなかった。
解説が欲しい作品でした
mori

moriの感想・評価

3.8
上映途中でどこからかおじさんのいびきが聴こえ始めるのはフランス映画の醍醐味…。
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