このレビューはネタバレを含みます
序盤から心を鷲掴みされた。
後部座席から届く
スナックとジュースと小さなハグ。
ずきゅーーーーん🥺
澄みきった空気感と繊細な描写。
73分と言わずもっと魅せてよ、
と言いたくなる揺蕩うような心地よさ。
(もちろん作品的にはこれでちょうど良いのですが)
8歳の少女が、8歳のママと出会ったら。
当然だけど、
ママにも子供の頃があって、
怖かったものや好きだった遊び、
なりたい職業とかがあって。
小さいながらも一生懸命、
母の人生や気持ちを想像し、
寄り添おうとしてる姿に胸が熱くなる。
私自身も昔から、
母が今の自分の年齢だったときのことを
時々思い出しては、
どんなことを考えてたのかなあと、
想像してみたりすることがある。
実際に、
こんな風に出会って話してみたい。
対等に語り合えるのかな。
そして、
いつも言っていたのに
最期だけ言えなかったお婆ちゃんへの、
時を超えた"サヨナラ"。
8歳にして、
"また今度はないの"
という一瞬一瞬の大切さを学ぶなんて。
クオリティの高すぎるごっこ遊びに、
はしゃぎながらのクレープ作り、
ママの9歳のお誕生日会。
エピソードのどれもが愛おしい🥺
そして可愛い🥺
何度も可愛さにトキメキながら涙した。
でも、
少女ふたりだけでのゴムボートには、
現実に戻ってちょっとヒヤヒヤ。
せめてライフジャケットは着て〜!😂笑
お婆ちゃんとマリオンとネリー。
産まれて成長して、失い癒えて、
見送られる。
喜びも痛みも、
こうして受け継がれていくんだね。
31歳のママだって、
8歳の娘に戻りたくなること、
あるんだろうな、きっと。
母と娘、
母として娘としての、
立場や想い、現在と過去、
それぞれの人生が交錯する、
素敵な物語でした☺️