足元だけ写したふたりの出会いのシーンやふたりの容姿やふたりが呪いにかけられ姿が変わるシーンで１回目の音で目を閉じて２回目の音で目を開けてと観客に要請してきたりするのは斬新な感じで期待感が高まった。
ただ面白かったのはそこまでで、それ以降はふたりの物語とは関係のない街の景色と過剰なまでのナレーションの説明のカットが延々と続く。
容姿の変わる呪いのかけられたふたりが主役の話ではなくクタイシという街が主役の話にしたかったのかもしれないが、それならばワールドカップ期間中の街ではなく普段の街の様子が見たかったし、ケーキのお遣いのようにふたりの物語を縦軸にして色々な街の表情を見せてくれた方が映画的でよかった。
背景に映っていたロープウェイとか気になるじゃん。
監督があれだけナレーションを入れないと内容が伝わらないと思ったなら映画として失敗だと思う。
