Tomo

白い牛のバラッドのTomoのレビュー・感想・評価

白い牛のバラッド(2020年製作の映画)
3.5
🔗白いシリーズ 第2弾🔗


イラン🇮🇷発、夫の冤罪に復讐を誓う妻。

「目には目を」
報復復讐刑が認められるイランでは、殺
人は死刑となるわけだけど、
これが冤罪だったら?

本作は、冤罪で死刑になった夫の妻と、
判事であることを隠して妻に贖罪する男
のストーリー。

たとえ冤罪であっても、すべては神の
御心だというのがイスラム法の考え。
けれど当事者は割り切れないよなー。
だから、ミナが復讐を考えるのも、レザ
が贖罪に努める気持ちもよく分かる🤔

「白い牛」は冤罪による死刑囚
「聾唖の娘ビタ」はイラン人女性の象徴

これは明確なメタファーであって、作品
のテーマがイランの社会が抱える問題を
浮き彫りにしている。

ミナは赦すことができるのか?
ラストをどう解釈するかは委ねられてる
のかもしれないけれど、
多分、、、想像だよね。

だからこそ、前を向いて欲しいね。
それすらも神の御心なのかもしれないけど。
Tomo

Tomo