山水亭独居坊

アンラッキー・セックス またはイカれたポルノの山水亭独居坊のレビュー・感想・評価

3.5
ルーマニアの共産主義・独裁政権が誕生したときからの歴史・批判面をコロナ禍の現象を通じて語ろうとした作品なのかな。

頻りに繰り返されるプロパガンダとか洗脳だみたいな台詞は独裁政権時代の情報統制から情報公開(ソ連だとグラスノスチだけどルーマニアではなんなんだ)の流れに至った歴史があり、ハメ撮り(セックス皆んなやってるけど隠されるもの、服の下はみんな裸)が公開されてしまった状況に対して、途中に公開することは難しいという旨の引用もあったが、どこまで明かすのか、目の前にある情報をどう選別・解釈していくのかを陰謀論や瞬間的に持て囃された言説なども氾濫したコロナ禍を交えて描いたと解釈。

ルーマニアで性に関することだとチャウシェスクの落とし子が思い出されて、劇中でもこの国に性教育は無いけど...みたいな台詞があったが、それも歴史を振り返ってたりするのかな、ルーマニアの歴史に関することってそれくらいしか知らないから乏しい知識でやり込めようとしているかも知れない。

保護者側にマイノリティっぽい人(スカーフの多分ムスリム、黒人など)と保守的な感じの人(パイロット、賄賂母など)いたけど、それが何を意味しているのかはよくわからなかった。ただ普通にいるってだけなのか、