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裸の天使 赤い部屋のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

裸の天使 赤い部屋(2021年製作の映画)
3.6
不動産会社を経営する松永(木下ほうか)には、週に一度だけ社長という社会的地位も肩書も忘れて過ごす秘密の隠れ家があった。
ある夜、松永は、その隠れ家で文子(中山来未)という少女に出会う。文子の不思議な魅力に惹かれた松永は、文子と深い関係に落ちていく。
しかし、「文子に会うな」と告げる謎の男が松永の前に現れる。
江戸川乱歩の短編小説「赤い部屋」『畸形の天女』を映画化したエロティック・サスペンス映画。

江戸川乱歩の短編小説を、エロティック・サスペンス色を強調したシリーズの4作目。
今回は、退屈しのぎに変わった体験談を持ち寄る「赤い部屋」に集まった人の体験談を、軸にする「赤い部屋」を軸にしつつ、ある社長が出会った少女との奇談「畸形の天女」を元にしたエロティック・サスペンス。
間宮夕貴など旬な女優のセクシーシーンが、目玉だが今回はオーディション・リアリティーショー「ラストヒロイン」グランプリ受賞者の中山来未の小悪魔的な魅力、セクシーシーンが見どころ。
本音をぶつけてきたり、本能のままの掴みどころがない不思議ちゃんのようでいて、意外な秘密を抱えた文子の小悪魔的な魅力がはまっているし、木下ほうかの振り回されぶりや狂気的なハマりぶり、仁科貴のストーカーぶり、愛欲地獄の果ての怖さが良い。
ただ小悪魔的な美少女に振り回されたいオッさんの妄想と愛欲地獄を形にしただけで、乱歩の猟奇的な淫靡さや闇が足りない残念なエロティック・サスペンス映画。
「私を、消毒して」
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