さとみん

座頭市の歌が聞えるのさとみんのレビュー・感想・評価

座頭市の歌が聞える(1966年製作の映画)
4.0
座頭市シリーズ13作目。
今回は市にあこがれる少年に対し、少年の前で殺しはいかん、と市を諭す琵琶法師(浜村純)が出てきて、市も刀を抜く事にナーバスになる、今までになく凝った深い物語になっている。
まあ、殺しって今さらなんだけど。

自分の昔の女を足抜けさせるためにヤクザに雇われ市を狙う浪人黒部玄八郎役が再登場の天知茂。ヤクザの親分・板鼻の権蔵役が佐藤慶。黒部玄八郎の昔の女お蝶役が艶かしい小川真由美、と共演者も充実。

前作「地獄旅」も良かったが、こっちも良い。
しかしストーリー重視のためかアクション少なめ。
オープニングの葭原のシーン、ヤクザとの闘いは逆光を利用した墨絵の様なシーン、河原での玄八郎との決闘と絵面に凝った印象。

市が歌うシーンないのに何故このタイトル?
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