Sakurita

ボーはおそれているのSakuritaのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.2
最強の娯楽映画を作ったアリ・アスター監督が挑戦的な映画を作った瞬間のレビューの低さ。みんな彼の作品が好きでジャパンプレミアに行っただろうに恐ろしい。

インタビューで"俺のGutを3時間楽しんでくれ"と、裏の意味で「これはマスターベーションの映画です!!」と監督自ら公言しているにもかかわらず、"オ○ニー感..."とレビューするやつは何がそんなに気に食わないんでしょうか。自分が勝手に人の作品を妄想して期待してただけでしょうに。

3時間でしつこいほどずっと善悪を問い詰められる、それが監督にとってもしかしたら最も怖いことなんだと、悩ましいことなんだと、あまり自分から語らない監督の心理をもしかしたら理解することができたのかなと思います。
そして現代のアメリカという国自体の”気”の悪さというか、その中で"良い人”として生きていくことの難しさを感じました。
例えばサンフランシスコは今すごく治安が悪くて、道で大をしている人が普通にいると。その人がそのままお尻を拭かず家に入れてくださいと頼んできたらどうしますか?自分でもわかりません。
そのような事を考えると、監督がインタビューで、”日本・東京という街はたくさんの人がいるが、街が清潔で皆一つ一つの行動(例えば靴を脱ぐ)に意識を集中して行っている。”という話をしたのはとても興味深いと思いました。
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