Mako

ボーはおそれているのMakoのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.5
母上の壮大な大復讐劇

ボウが主人公と思いきや、おかあさまが裏主人公。息子への壮大な愛をリジェクトされたお母様は狂気的な劇を最後のテストとして創造する。
合格は、母親が作ったシナリオからの逸脱。

なんともまぁ、いろんな屈辱。まずは社会人としての屈辱。大企業の経営者であり、多くの障害のある子を自立・更正させてきたものの、自分の子供だけは社会には溶け込めずうまくいかなかった。
そして母親としての屈辱。ありとあらゆる手を使ったが、実の息子からは愛されず最終的に息子から殺される。

ボウよ、失格だ。だけど、それでも愛してる。

そんな風に観たら私の中ではしっくりきた。
Mako

Mako