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ボーはおそれているのoyuのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
3.5
人生を進める上で抱きうる根源的な疑念を、ari asterはますますリアルな形で見せてきたとおもった
(彼の映画はおよそいつも"誰かの悪夢的体験"を描く)
その疑念によって不安と恐怖を自分の中にすくすくと育て、周囲を舞台化し、見た目は老人のようになっても"大人らしく"なれず、自分の人生のハンドルを自分以外の何者かに奪わす

ファーストネームのbeauにも苗字のwassermanにも「水」という単語が入っているのが面白くて、彼のあらゆる不安とその帰結が水に終止していたのは、彼を飲み込む懐疑心と恐怖の暗示だったのかも
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