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ボーはおそれているのKのネタバレレビュー・内容・結末

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

今のところ、アリアスター作品で1番好き!狂気がすぎてるし、不だし腐だし負だし怖。3時間のうち4部構成になってる感じがしたけども、やっぱりラスト40分くらいが強烈すぎて、脳内が「?💦🛶💣💢」って(語彙力皆無)。アリアスター監督のおかげで下ネタ耐性ついた私だけど、今作はさらにそれを超えてきたデカイチモツが突如表れてもう笑いとまらず。ホアキンよくオファー引き受けたなぁ、と笑いが止まらなくて1人で観に行ってたけどずっと口角上がってた(完全に不審者)。
私的に途中から「これは!?トゥルーマン・ショー?!!!?」だったけど途中から「ん?ママ?え?ママ…?」からの「やっぱりトゥルーマン・ショー??!」もうよく分からない。でも他の人のレビューみる限りトゥルーマン・ショーって思った人多数いる。私は間違えてなかった。監視されてるだけで怖いのにラストの会場から罵詈雑言を受けながらのプチ裁判。頭おかしい…。
安心したのが、途中の寸劇みたいなのが始まった時の色合いがミッドサマー味があったところ。なぞの''ふるさとにもどってきた''みたいな感覚になった。ミッドサマー味で安心を得られるってどういうこと…。
アリアスターが楽しそうに映画を作ってるところを想像できたので良かったですが、相変わらず精神的に不安定な人に観ることを勧められないので注意。
私は毒親とか親ガチャとかそういう概念を知らずにここまで生きてきたわけで。まずこんな親本当にいるの?って考えたんだけども、案外こういう親がいる現実があるのよね。産み落としたのは親なのに。親と子がぶつかり合ってしまい、不条理にもその関係性には正解がない。ただ、この親子の言えるところは共依存な気がして。ボーは母親のせいで精神的に不安定になっていたけれども、いなくなったらいなくなったでそれもまた精神的不安定になるわけで(多分)。正解のないものを考えれば考えるほど頭がおかしくなっていく。でも、これって毒親とかじゃなくても誰でも向き合うときがあるもの。そんな不条理な世の中を生きていかなければならない絶望も感じられた(言葉で表現するのが苦手なので伝わらないかも)。
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