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ボーはおそれているのkatyのネタバレレビュー・内容・結末

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

3時間の悪夢をしっかり観させられた。
ホアキン・フェニックス、短いスパンでいろんな変な人の役とか普通の人の役やりすぎてて精神ぶっ壊れないか心配になる。
それが良いのか悪いのかは置いておいて、不快の量は増えたけど、過去作に比べて心をグサグサに刺されて抉ってくるような不快はなかった気がする。
そして前は99.9%の不快の中に0.01の謎の爽快感が個人的にあったんだけど、それもなかった。
でも最初の方が一番嫌だったな。
こうなったら嫌だなってこと全部起きてた。
自宅で起きる不快なできごとって超不快だよね。
特にお風呂の天井に滝汗の男がいたの嫌だったな。
しかしどんなディストピアに居を構えてんだ!セラピー通う金で引っ越せ!
家に帰るのも、お向かいの売店に行くのも全力疾走&命懸け。
人が道で死んでても誰も気にしない。
数分家を留守にすると、家に侵入されてホームパーティー開催される。
世界で一番治安悪いのでは!

最初統合失調症の人の話かと思って、ボーが裸で走り回ったところ以外は全部妄想かと思ってたんだけど、結局なんだったの...?ファンタジー...?
母親が用意した舞台で踊らされてたの? 

ヘレディタリーもミッドサマーも全然好きではないし、今作も過去一意味わからなかったのだけど、アリ・アスター監督の頭の中を覗きたいっていう好奇心でつい次回作を楽しみにしてしまう。
最後の観客はわたしたち?
トゥルーマン・ショー?
この意味不明なショーをキョトン顔で観てるわたしたちへの皮肉?
katy

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