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ボーはおそれているのほんののレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
3.8
深く考えずに観れば、楽しめるが、次回作に期待。ユダヤ教を勉強してから見返したい。

色んなジャンルに手を出してみた結果、得意のサイコマザーを使うもまとめられなくて、失敗。故郷に着くまでの2時間完結でも良かった、後半失速。

役者最高だし、見ごたえはあるし、アニメシーン等凝った作りで、さらに笑い所もあるが、一本の物語としては破綻。4本のオムニバスを無理矢理繋げましたな話になってしまっている。
しかも、妄想映画、バットトリップ映画に成り下がってて。映画表現は妄想の具現化、作中の主人公の妄想でしたでは納得できないというか。。。伏線の斬新さもなく、オチは緩めのトゥルーマンショー…?
音使いも過去作ほどの驚きはない。

過去作2作は、もっと明確な伝えたい事があったはずだが、今作は曖昧過ぎて、鑑賞後のドスンと残るモノが希薄。
ヘレディタリーが極めて衝撃だっただけに、期待し過ぎたかな。
それでも、次はどんなことをするのか、膨らむ期待。

追記
解説動画を観ました。
ユダヤ教、キリスト教、聖書、ヨブ記、等に精通していると、もっと楽しめる作品だった。納得。解説無しじゃわからない、難解だよ。。
そのへんも理解していれば、かなり高評価になるはず。
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