なんにも信用できないこの映画。主人公の視点が信頼できない語り手なのか、世界の側が本当に狂ってるのか、そもそも今観てるこのお話自体何なのか。今作は半分どころかほとんど意味がわからない映画、なので好き。どう頑張っても読めない展開が続くからずっとワクワクはする。
話運びに脈絡はあるけど意味が全く掴めない感じが、ずっと夢みたいな鑑賞体験。
『ファーザー』のように、精神疾患を追体験させる、みたいなことなのかな？と思ったけどどうやら全部がそうでもなさそうだし、途中の示唆から、生活を全部コンテンツとして鑑賞されてる『トゥルーマン・ショー』的なオチかとも思ったら、それっぽいけどあれほどソリッドな種明かしでもなく。結論、わからん。
序盤のボーが住んでた世紀末すぎる街の様子がお笑いで好き。強迫性障害な思い込みがどんどん現実の悪い出来事として起こるコメディも理不尽で笑える。
劇中劇のようなものに30分くらい時間割いてて、もう訳がわからん笑
ここの12分に及ぶアニメーションパートは、『オオカミの家』のレオン＆コシーニャ監督が担当しているそう。
リアリティラインやテイストは前2作と違うけど、編集と独特の間がアリ・アスター映画だ。同じカットを時間経過で繋ぐ演出好きね。
しかし、相変わらずチンコ好き過ぎるだろこの監督。毎回絶対チンコ出てくるけど、今回のチンコは度肝抜かれた。
【鑑賞回数】1
【鑑賞履歴】
・2024/2/21 🎞️チネチッタ
