ハル

ボーはおそれているのハルのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
5.0
ストーリーとしては分かりにくく、前作前々作と比べたら一般向けの映画からは遠ざかってしまったかも?

今作は基本的にカメラが主人公であるボーから離れず、かつ時折一人称視点での映像が差し込まれるのでボーと一緒に冒険しているような気分を演出してくれる。(監督自身が映画を"体験"してほしいと語っている)
私達はボーと共に旅をした相棒、もしくはボー自身の立場で物語を体験することが出来るようになっており、ストーリーを深く考えるより彼のこだわりの演出や表現を探しながら観る方が私を含む大多数の人間にとっては楽しめると思う。
こういった表現はアリアスター独自のものなので、彼の持ち味を存分に発揮したこの映画を是非楽しんでほしい。


アリアスターの魅力は予想を裏切る展開と、意味不明な世界観、自分が映画を体験しているような臨場感だと思っているので、今作は今までで一番好きな作品でした。
性器の描写やカルト映画的な表現が出てくるので、カルト映画を好んで見る人なら楽しめると思います。
ストーリーに関しては視聴後にYouTubeで町山智浩先生の解説を見ることをおすすめします!
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