キモサベ

こんにちは、私のお母さんのキモサベのレビュー・感想・評価

こんにちは、私のお母さん(2021年製作の映画)
3.3
掘り出し物・・・です

開始たったの10分での“急展開”
そこから主人公のダメダメ娘が、まだ自分が生まれる前の1981年にタイムスリップ
そこには結婚前の若き母親がいました
一念発起、果たして親孝行の結末は?

・・・で、思ったんです
タイムスリップものの難しさ
過去を変えてしまうと、今、存在する“自分”はどうなっちゃうの?
・・・このつじつま合わせ
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」しかり、「時をかける少女」しかり・・・です
そこを上手くクリアすると、この2作品のように語り継がれる名作となります・・・と、自分は感じました

で、本作です
全くの“過去否定”・・・だって、若き母親に幸せな人生を歩んでもらおうと、現実と異なる別の男性を“引っ付け”ようと画策する主人公
つまり、過去が変われば“自分の存在”がなくなってしまうわけで・・・観客は『変えられるわけない』と思いつつも、主人公に感情移入させられます

もちろん書きませんが、いやぁ~上手く“オチ”ましたねぇ
本国では大ヒット作となったそうです・・・ガッテンです

【追伸】
監督、脚本、そして主演のジア・リン・・・お初にお目にかかりました
また中国映画を観る楽しみが増えました

【脱線】
ニュースなどで中国の指導体制や国策を見聞きしますが、そこからイメージする強権?強面(こわもて)?な中国と、映画から感じる中国との“ギャップ”に結構戸惑う自分がいます
本作もそうでしたが、
「羊飼いと風船」(2019年)ですとか
「薬の神じゃない!」(2018年)ですとか
と、自分が知る限りでも自由な作風?みたいな・・・

すみません、余計なことで
キモサベ

キモサベ