じゅんふー

茜色に焼かれるのじゅんふーのネタバレレビュー・内容・結末

茜色に焼かれる(2021年製作の映画)
1.3

このレビューはネタバレを含みます

かなり期待して観に行ったんですが、まさかここまで自分に合わない映画だとは…。申し訳ないですが年間ワースト級です。
なんだろう、冒頭の事故とか、コロナ禍とか、設定はめちゃくちゃ今の現実と繋がっているのに、作品全体を通して観ると全くリアリティが無い。これに尽きます。
とにかく登場人物があまりにもステレオタイプだらけです。最初の方で弁護士がめちゃくちゃ悪い奴っぽく描かれてる時点で違和感ありましたけど、その後出てくる男がクズしかいなくて一気に冷めましたね。ここまでクズ男だらけだと、「え、そんなことある?」って思っちゃうし主人公を不幸にさせたいだけの安易な展開にしか感じませんでした。
あと特にひどいのがいじめっ子。マジであのいじめっ子必要だった?描き方がステレオタイプすぎてなんか古いドラマに出てきそうな感じだったし、これも親子を不幸にさせるために無理やり出したようにしか思えない。
全体的に展開が無理やりすぎて冷めたので感情移入が全くできないまま終わってしまいました。
あと終盤は良子の行動も何がしたいんだかよく分からなくて全然ついていけない。特にナイフ突き付けるところは「え、怒りの矛先そこ!?いやいや確かにそいつもクズだけど、もっと他にもいるでしょうよ」って感じでした。
全体的に、とりあえず社会問題詰め込んで主人公を理不尽な目にあわせておけばいいでしょ、みたいな安易な映画にしか思えませんでした。しかも展開が強引という…。
普段映画にリアリティなんて求めないんですけど、この映画は違います。ここまで現実の社会問題を詰め込んでおいてそれは無いでしょうよって思ってしまいました。
じゅんふー

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