天下一品に溺れたい

茜色に焼かれるの天下一品に溺れたいのレビュー・感想・評価

茜色に焼かれる(2021年製作の映画)
3.6
母と子供が様々な不幸や苦難に遭いつつも、
と書くとよくある物語に聞こえるが、
この映画は何か、生々しい。

他人の事には怒れるけど、自分に起こった理不尽には怒れない人、怒りを表に出せない人
理不尽の大小はあるが、結構多いのではないか、と考えさせられた。

物語が進むに連れて色々な理不尽が出てくるので、主人公(母)はまだこんなに抱えていたのか、、、
とずーんと気が沈むが、
ここまでいろんな事情がある人は逆に少ないのでは、いや、少なくあって欲しい、
と思わされた。

中盤(長い映画なので序盤?)で母が初めて感情を出した時、何かほっとした。

鬱っぽい映画、葛城事件とか、嫌われ松子みたいな映画を見たい気分の時には、
良い映画だと思う。