ばいのえまん

茜色に焼かれるのばいのえまんのレビュー・感想・評価

茜色に焼かれる(2021年製作の映画)
2.0
石井裕也監督らしさが出ている作品であることには間違いないが、物語のきっかけとなっている旦那さんが亡くなった事故を、あのアクセルとブレーキの踏み間違い上級国民老人の事故にするとこにどれだけの意味があったのか、大変疑問に残った。
そして何よりも主人公の良子さんに気持ちを持っていかれるのが通常だと思うが、逆にどんどんと気持ちが離れていく。やはりアングラ演劇の影響なのか、最後はこの作品自体の方向性までもがわからなくなってしまった。
あのご主人のあの事故は本当に必要だったのか改めて考えさせられた。
そんな作品ではあるが、唯一ひとつだけ、なに、なになに、なに〜のシーンだけは頭から離れることはなかった。