うめ

茜色に焼かれるのうめのレビュー・感想・評価

茜色に焼かれる(2021年製作の映画)
3.0
配信終了になるし
ずっと気になっていた作品だし
「愛にイナズマ」の石井監督だし
ハマる気満々だったのだけど
まさかの撃沈…

尾野真千子の気合いに痺れ
片山友希の悲しみに打ちひしがれる
ここまで彼女達に背負わせるか
次から次へと舞い降りる
人間の
男達の
世間の
濁り切った不条理さ
それに耐える姿が見ていてあまりに辛かったんですよね…
そして
必死にここまで生きる親子
さり気なく助ける数人の人
それ以外の意識してるにせよ無意識にせよ
存在する多くの悪意
それがあまりにはっきりと線が引かれ過ぎていて
そんなに人って単純なものだろうかという疑問がよぎってしまう
もう少しコロナだったり立場だったり経済状況だったりに圧迫され葛藤し揺れ動く気持ちが周りの人にも感じられたなら
女性2人だけの存在感に引っ張られる映画にはならなかったのではないでしょうか
それくらいに2人の演技は圧巻でしたけど
そこまで辛い道を自ら選ぶのかと
私にはいまいち理解が及ばなかった


見応えはあるものの
見るタイミングは間違いなく選ぶ作品
私にとっては今じゃなかったのかもしれません…
うめ

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