えいこ

悪い奴ほどよく眠るのえいこのレビュー・感想・評価

悪い奴ほどよく眠る(1960年製作の映画)
4.7
黒澤現代劇初鑑賞。トレンチコートやスーツ姿の三船敏郎の格好良さはもちろん、複雑に絡み合う脚本が素晴らしい。音楽やカメラワークの効果もあってか、映像にリズムがある。緊迫感の途切れない2時間半。

物語は、現代にも通じる贈収賄や隠蔽工作。戦後の混沌を引きずる当時の気概や逞しさ、マスコミや検察の正義感ももはや郷愁。善意の感情がもたらすやりきれない結末に泣く。
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