悪い奴ほどよく眠るの作品情報・感想・評価

「悪い奴ほどよく眠る」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

「これでなにもかも…。はい、では、お休みなさいませ。」
突き放したラストに背筋が凍りついた。
黒澤映画、時代劇の女は強くエグく凄まじく、戦後の女は弱く愚かに浅はかに描く。
『悪い奴ほどよく眠る』は黒澤明の中では好きじゃない。
描かれる男は正義だろうが悪だろうが強かろうが弱かろうが、皆必死な生き様が良い。終わり方もとても良い。絶対に大団円にならないのなんか初めから分かってる。 

唯一劇中で眠るシーンがあるキャラクター、タイトルから考えるに一番の悪は弱く愚かで浅はかで何も知ろうとせず最後の最後まで目をつぶり続けた人だと言ってるみたい。

黒澤作品は半分ほど観たけれど、横溝正史レベルにヒロインの人格を現実離れしたものに設定して小道具扱いしているのは珍しいなと思った。
あ

あの感想・評価

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うぉ〜まじか……まじか…!!
終わってババンッとタイトルが出て鳥肌が立った!
ラストについて多くを語るつもりはないけど、とりあえず1人でも多くの人にみて欲しい。それで、凄かった〜面白かった〜って話がしたい!!

冒頭の披露宴から引き込まれる!なんだあの巧いことペラペラ喋る記者!誰!笑
とりあえずいきなりわけわかんないまま始まるのに、巧みな状況説明によって徐々に話の筋がわかってくる。あぁ政治界隈の汚職と、因縁のお話かと。流石は世界のクロサワ。ゴッドファーザーで取り入れられたというシーンをもう一度見てみたくなった。それから、辰夫がするスピーチの最後の一言で、会場にピリッと緊張が走るのにはやられた。空気感がたまらない。おいおいこいつ何言ってくれてんだよって。笑


毎度黒澤映画でおきまりの人物の構図やシーンの繋ぎ、BGMのチョイス、メッセージ性、今回は全く天気なんてわからないけど、陰影がうまく使われてるし、もちろん役者陣の演技といったら誰1人として引けを取らないほどで、どれも素晴らしい!

ただ、あー面白かった!って終わらせるだけじゃなくて、深く考えさせられる作品だった。
僕はまだ黒澤映画を半分もみてないけど、まだまだこれからも面白い作品に出会えるんじゃないかと、期待してしまう。
一番悪い奴は危ない橋も渡らずにのうのうと眠っている。

黒澤明の映画の中では1.2を争うくらい好き。
巨悪に立ち向かう男の話。
最初の披露宴、ダイナミックな状況説明が堪らない。
藤原釜足パート、西村晃パート、志村喬パートそれぞれターゲットになる役者が素晴らしい演技でおかしみまで醸し出す。

ラストは感情の持って行き場を無くすくらい切ない。

三船はあいかわらずユーモラスでカッコ良いし、加藤武の壁にすごい勢いでトマトがぶつかるみたいなセリフまわしと感情表現も最高。

宮口精二、山茶花究、藤田進、清水元、三津田健、三井弘次、中村伸郎など、少しだけ顔を出す俳優の顔が素晴らしいし、アクが強い。でもそのアクが素晴らしい。飽きさせない。

役者が凄い、役者の個性の引き出し方が凄いので、エンターテイメントとして上質な時間がずっと流れている。

今、政界官界のスキャンダルが報じられている中観たのもあって、ぞっとした。
Masayan

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3.5
【元祖長編風刺社会派ドラマ】

今でいう半沢直樹のような巨悪企業に立ち向かう原点的作品。

大手ゼネコンの汚職をめぐるミステリー。昔の映画らしく複雑な背景や人間関係をストーリーの中で少しずつ説明していく。ただ、冒頭結婚式の相関図を説明するあたりは流石。(後のゴッドファーザーに取り入れた手法)

なんとなく長いテレビドラマっぽい印象だが、これはタイトルに尽きる。『悪い奴ほどよく眠る』、悪い奴ほどのうのうと生きているという意味。(実際、テレビドラマでリメイクされとるがw)

恐らく当時の風刺は後のマルサの女やミンボーの女にも引き継がれていると思う。こうゆうのはやっぱ邦画ならではの面白さ。

三船敏郎は侍の役が凄まじいと思ったが、サラリーマンまで演れるとは天才すぎる。
Jeffrey

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3.5
「悪い奴ほどよく眠る」
本作は黒澤が東宝から独立し創始した黒澤プロの初作品でストーリー性が非常に好きな作品。元から黒澤は権力や社会悪や未来に向けてメッセ性が強い作風を撮り上げてきたが本作もその一つで政治汚職をテーマにサスペンス色を強め冒頭で人間関係の構図が分かる娯楽に満ちた作品。
汚職事件を暴こうとするアウトローを描いた黒澤明監督作品。藤原釜足、西村晃、志村喬といった脇を固める俳優陣の小悪党ぶりが最高。三船敏郎演じる主人公が彼らを痛めつける場面はピカレスク・ロマンよりブラック・コメディに近い味わい。それだけにラストが切ない。
takahiro

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4.0
日劇ラストショウ②
初の黒澤明
たまにシュールなギャグ入れてきて、前に座ってる通っぽいオバちゃん爆笑しててウケた。
Ayugon

Ayugonの感想・評価

3.7
TOHOシネマズ日劇にて

黒沢映画の最初のクレジットだけど、あれくらい大きいスクリーンだとちょいと見辛いかもしれない。
本編は非常に面白かったです。
上映時間がサスペンスを押し殺していたと思う。セットも整いすぎていて殺風景。面白みが感じられなかった。
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