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アミューズメント・パークのyukoのレビュー・感想・評価

アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)
4.8
自分も遠くない未来こうなる。時間は一定にしか流れない。若くてもいずれ老いる、誰もが知っている事実なのに、生命力で輝いている若者は、その未来が想像できない。自分が緩やかに確実に無力化していく絶望感。居場所がなく相手にされずただの荷物になる。弱者と強者。遊園地は社会の縮図だ。

私はダニエルブレイクやファーザーでも同様の喪失感を味わったが、この作品は絶妙なファンタジー感もあって、藤子不二雄Aみたいな人の心理を突いた尖った風刺も好きなテイスト!

確かに老いるって怖い、動揺して狼狽するだろう。でも西成のおじさんたちみたいなオモロい人たちもいる。デビ夫人とか三浦雄一郎さんとか田名網敬一さんみたいに各界にパワフルな人たちもいる。有名でなくても老後を自分のペースで楽しんでいる人たちもいる。自信も無くすだろうが、まんざらでもないのかもしれない。

ゾンビのジョージAロメロがこういう映画が撮れるセンスよ。
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