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とんがり頭のごん太~2つの名前を生きた福島被災犬の物語~のhariのレビュー・感想・評価

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良くも悪くも実話に忠実なんだろうなという出来。誰かを悪人や被害者に描くのではなく、ストーリーに起伏も特になく、演出も平坦で、「現実ってこんなものだよな」「こういう人いる」という展開が淡々と続く。

正直面白くはない。エンタメ作品ではないから当然だろうけど、でもこういう題材だからこそ色んな人に観てもらえたらな、と思うし、もうちょっと人を引きつけるものがあればな…

ボランティア活動は素晴らしいけれど、「誰かのため」に始めた活動は簡単にはやめられないので、自分の人生が引きずられないように注意が必要だなと思った。
助ける側であり続けるには時間と金銭の余裕が必要で、それらを手にするためにはやるべきことをきちんとやらなければならないのだけれど、ボランティア活動に入れ込みすぎて、その「すべきこと」を疎かにしてしまう人もいるので。主人公がちょっと心配。
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