とにかく絵が稚拙で、まるで昭和の量産されたアニメのようなひどさ。
そして最大のマイナスが、演出、脚本、絵の動き全てが素人くさくて、学芸会の芝居でも見ているようなレベル。
扱った題材の重さで、その根本的な出来に目をつぶりたくなるのだが、あまりに酷いのでそこをスルーしてみるのはかなりの努力がいる。
まぁ、専門家とか職業映画人が作ったのではなく、ワオ・コーポレーションという学習塾経営会社の会長が自己満足でやっているようなものなので、この程度なのはしょうがないのか・・・・
仲本剛のノンフィクション小説を原案としているだけで実話ではないので、脚本の展開が稚拙すぎて、逆にリアリティが出てしまったのは笑えるが、映画作品としては低レベルと言わざるおえない。
また、扱った題材に対して何かのメッセージがあるわけでもなく、問題提起しているわけでもなく、たんにお涙頂戴のストーリーを置いただけというもの。
犬好きの人にもあまりお勧めはできない作品だろう。
余談。
稚拙さと同時に、あの手の映画と同じ香ばしさを感じてしまう。
ほら、北の将軍様がプロデュースした怪獣物とか、某新興宗教の教祖様がスーパーヒーローでバッタバッタと敵を倒していくランボーもどきの映画とか・・・・
いっちゃ~わるいが、金と力にものを言わせて作られた自己満足作ほど手におえないものはないな。笑