水木しげるさんの生誕100年で鬼太郎の起源を描くアニメーション映画です。
非常に評判が良く、大ヒットしているとのことで、急いで鑑賞しましたが、こういうテーマが再び脚光を浴びる時代になってしまったか…と唸らされます。
怪談映画として、クオリティが高く、それは因果応報を描き出し、あれほど恐ろしい魑魅魍魎よりも、人間のほうが醜悪だ、ということです。
Jホラーが人気となった因果応報なく襲いかかる呪いや怨みの物語によって、怪談の因果応報の恐ろしさや教訓といったテーマは、非常に少なくなりました。
現代にそのテーマが蘇って指示を受けている事が、この映画のどことなく説教臭さの残るメッセージが、共感を得る社会ということもあるのでしょう。
一周回って新鮮に見える、ということはあります。
横溝正史の世界観ですが、現代的なアニメーションの絵柄になると、また何とも違った雰囲気がありましたね。
