文句無しの★5
鬼太郎でこんなに泣いてしまうとは思わなかった。子供の時大好きだったが、たまに目にする事はあっても特に触れず、30年以上離れていた。本作の評判が良い様なので劇場へ。エンドロールのラストシーンに肩を震わせ直ぐに立ち上がれない男の完成だ。昔の金田一耕助の世界の様な完全に大人向けの作品。逆に子供には見せてはいけない作品。アニメ作品を普段見ない人にも見てほしいです。
この映画は非常におぞましく、人間のみにくいところを映し出している。観ていて人間が嫌いになってしまう程に辛く、哀しく、申し訳なく、悔しくなった。
そして、親が子を、子が育つ未来を願う愛を感じた。数カ所で涙目になってしまったのだが、それぞれ違った想いの涙だった。そのくらい様々な感情に揺さぶられた。
制作に当たっての製作陣のこだわり、そして民俗学や異形への畏敬を感じた。村を訪れた時の、何か迷い込んでしまったという雰囲気。敷居を越えるカットに拘ったり。緑豊かな森が、一瞬でその表情を変えるのは鳥肌物だ。境界、ウチ・ソト、因習、忌み地、シキタリ。ここには書けないが吐き気を催す様な行いにも覚悟をもって踏み込んでいました。
★見逃してるかもポイントをコメ欄に追加しました。
★性的虐待要素あり。注意。