水木しげる生誕百周年記念作品。
予告の時点ではなんか小綺麗な感じがして「大丈夫かなコレ」なんて思ってたけれど、予想よりとんでもない作品でした⋯
昭和のバカスカ煙草を吸う電車内が再現されていて良かった。煙草きらいだと絶対居られんわ。
内容はもろ「犬神家の一族」みたいな感じ。
主人公の水木は水木しげる御大がモデルであり、水木先生がラバウルの激戦地で経験した出来事が反映されている。「弱い者だけが割りを食う⋯だから誰にも踏み潰されないためにのし上がるんだ」という水木の生き方には感じ入るものがある。
ネズミ男の少年時代が出てきてビックリ。あいつ二百年以上は生きてるハズだけど、戦後になってから大きくなるんだろか。
奥さんのことになると感情を露わにするゲゲろう(目玉おやじ)すき。
ラスボスがとにかく不愉快すぎる。
「うっぜえ⋯はよやられろや」と思うぐらい吐き気を催す邪悪。幽霊族もこんな下衆に使われるのは無念極まりないだろう。
「鬼太郎誕生」は「霊毛ちゃんちゃんこ誕生」のストーリーでもあった。まさかあのちゃんちゃんこに、こんなバックボーンがあったとは⋯
水木は原作のサラリーマンと同じ結末を辿るんだろうか？続きが気になってしまう。
思っていたよりグロかった。外面的にも内面的にも⋯
満足度の高い映画でした！
