イチロヲ

妻三人 肌くらべのイチロヲのレビュー・感想・評価

妻三人 肌くらべ(1973年製作の映画)
4.0
セックスレスに耐えかねて家出した夫人(原英美)が、友人夫婦宅に逃げ込んだのをきっかけに、夫婦スワッピングの快楽を知ってしまう。スワッピング・プレイに嵌っていく男女の群像模様を描いている、日活ロマンポルノ。

主人公夫婦(原英美&高橋弘信)が、友人夫婦(二条朱実&浜口竜哉)の性生活に介入したことにより、了承を得たうえでのスワッピングが確定。相手方のカップルに、ほのかな愛憎を向けながら、箱根へとアバチュールに出かける。

中盤部に入ると、カーリーヘアのカツラを被った、ヒッピー風のカップル(潤ますみ&影山英俊)が合流して、ヌーディスト・コミューンの状態に突入。交代制で3人の妻を独占するプレイが刺激的であり、ある意味「エマニエル夫人」の先取りともいえる。

夫婦交換という火遊びを、まるで「大人たちの児戯」のように描写しており、本能を解放させている感覚が、とにかく気持ちいい。背徳的でありながら健康的でもあるという、珍妙なエロス体験を呼び覚ましてくれる快作。
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