インド初の格安航空会社を立ち上げた実話ベースの映画。
苦難や障壁を乗り越える、胸熱のサクセスストーリー。
新規参入を阻む大手航空会社の利権や、
それに追随する行政機関や陰謀など。
これでもかと言わんほど押し寄せる困難。
弱者(貧困層)が足蹴にされる様は、
観ているこちらが心折れるほど。
実際に主人公マーランは幾度も心折られるが、
それを支えるのが剛毅な性格の妻ボンミ。
陰ながら支えるとか、縁の下の力持ちとか、
そんなレベルではなく牽引トラック級のパワー。
もはやこの奥さんが主役かと思うほど。
「期待を裏切れば飯に毒を盛って殺す」とか言うけど、
それが本気だとわかるほどのガチ恐妻。
でもそんな恐妻が本作を彩る華となる映画。
キレイ・カワイイなんてお飾りのヒロインではなく、
主人公と対等もしくは超えるほどの「強いヒロイン」
インド映画の軽妙さはあまりなく、
ヒューマンドラマの度合いが高い。
親子の確執だとか、故郷の支援者とか、
空軍の鬼教官とか、さすがにこれは泣く。
初スーリヤさんでした。イケメンやなぁ