愛野弾丸

ただ空高く舞えの愛野弾丸のレビュー・感想・評価

ただ空高く舞え(2020年製作の映画)
4.0
インド初の格安航空会社を立ち上げた実話ベースの映画。
苦難や障壁を乗り越える、胸熱のサクセスストーリー。

新規参入を阻む大手航空会社の利権や、
それに追随する行政機関や陰謀など。
これでもかと言わんほど押し寄せる困難。
弱者(貧困層)が足蹴にされる様は、
観ているこちらが心折れるほど。

実際に主人公マーランは幾度も心折られるが、
それを支えるのが剛毅な性格の妻ボンミ。
陰ながら支えるとか、縁の下の力持ちとか、
そんなレベルではなく牽引トラック級のパワー。
もはやこの奥さんが主役かと思うほど。
「期待を裏切れば飯に毒を盛って殺す」とか言うけど、
それが本気だとわかるほどのガチ恐妻。
でもそんな恐妻が本作を彩る華となる映画。
キレイ・カワイイなんてお飾りのヒロインではなく、
主人公と対等もしくは超えるほどの「強いヒロイン」

インド映画の軽妙さはあまりなく、
ヒューマンドラマの度合いが高い。
親子の確執だとか、故郷の支援者とか、
空軍の鬼教官とか、さすがにこれは泣く。

初スーリヤさんでした。イケメンやなぁ
愛野弾丸

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