これは……
とても良かった
感動系の話は割と好きで、ただ、映画観ても、本読んでもあんまり泣けない人だけど、寝る前に見始めて深夜3時くらい真っ暗な部屋でまぁまぁ泣いてた。作品観て1番泣いたかもしれない。
あんまり全てを見せない演出というか、引き算で作られてる感が凄くて、感動ポルノになりがちな題材を上手くまとめてた気がした。全てがちょうどいいバランスでうざったくならないし、設定とか登場人物の言動が突飛すぎないから、安心して観られる。膵臓もぼく明日も、原作めちゃめちゃ好きだけど映画は、うん…って感じだった脚本家だったからどうなんだろうって思ってたけど、これはめちゃめちゃ好きだった。
冒頭、イチャイチャ全部乗せ、マシマシみたいな欲張りセットですごい。松本穂香が可愛さの本気を出して圧倒してくる、あんなのずるい。最初しっかり幸せだからこそ後が辛いけど、あの対比が強烈だからこそ意味が大きいと思った。
色んな意味で対称的に変わっていく2人の姿も、最後のシーンのくだりも、「桜のような僕の恋人」ってタイトルも、ある意味とても残酷で、でもそれがとてもいい
本当にいい映画だった、原作も読みたくなる。写真って素晴らしいな
Netflix、邦画にも手を出してきてるからこの調子でどんどん金をかけたいい映画をいっぱい作って欲しい。