原作未読。
まさかここまで良いとは…侮ってました。ありきたりな死亡系恋愛モノと思ってたんですが(それはそうなんですけどw)そこに至るまでの情緒がしっかりと描かれててよかったです。どこまで原作をトレースしてるのかわかりませんが、これはこれで完成してて満足。
前半が完全に恋愛モノとしてキラキラしてめちゃくちゃ松本穂香が可愛く見えてたので良演出。一転、後半がシリアスに闘病や離別を描いててコントラストしっかりしてたのも分かり易くてよかった。
勿論、ケンティー&松本穂香の演技はよかったし、兄B太と桜井ユキの2人もそれぞれよくて。何かをしてあげたいその思いの具現化が藁にもすがる行動やお金なわけで。そこら辺の演出や表現も良いんだよなー。老化の特殊メイクはトゥーマッチすぎるけど、アリでしょう。何よりも最後に出会わず終わるのがめちゃくちゃ好み。その方が、その選択をしたのがケンティーへの想いの強さ、今までの期間での深さがより伝わってきます。
というわけで意外と楽しめる良作でした。