Alskei

劇場版 クドわふたーのAlskeiのネタバレレビュー・内容・結末

劇場版 クドわふたー(2021年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

 リトルバスターズ!は、自分がアニメを見始めた頃に見た作品で結構思い出深いんですが、2012年の作品なのでストーリーをあまりにも覚えてなかったです。もしかしたら他の人は理樹とクドが恋人になっているという設定が出てきた時点で違和感を感じたのかもしれませんが、僕はそうだったっけ!?全然覚えてない〜と焦っていました。後半に進むと恋人関係はクドの脳内世界での設定だったことが分かるのでちょっと安心しました(バスの転落事故はマジで覚えてなかった)。それでもキャラ達の声や挿入歌の歌声ははっきりと覚えていて、懐かしさに浸ることができました。あの楽しいわちゃわちゃ感も懐かしかったです。クドの部屋にいる理樹が見つかる流れは笑ってしまいました。

 お話としては、クドが周りの人たちに支えられていることを自覚して自らの足で一歩踏み出すというような内容だったと思います。
 雁字搦めになった鎖を砕いてくれるのも理樹で、鎖で溢れた部屋から逃げるために手を引っ張ってくれたのも理樹で、ペットボトルロケットを準備してくれていたのは友達のみんなで、そうやって準備されたロケットに空気を入れていきます。空気入れが最後に近づくほど力が必要になるという序盤に出していた設定が上手く活かされていました。驚かされたのは、空気を入れ終わった後、一番軽いはずの発射スイッチを押すところで立ち止まってしまうことです。この形にすることで、問題の根本はクドの内面であるということが強く意識されるような作りになっていたと思います。
 自分一人ではなくみんなの支えがあることを理解して、それを支えに夢に向かって小さな一歩を踏み出すというようなメッセージがあったかなと思いました。

以下思いつきです。
・みんなが風船になって、それぞれの色を象徴しながら飛んでいったように感じましたが、あの風船3つはどういう意味だったんでしょうか。ちょっと分からなかったです。
・シイナというクドより年下?のキャラは恐らく初登場だと思うんですが、あのキャラはクドが自分の楽しさを伝える対象として存在していたように感じました。クドがそうすることで、クドのお母さんに対する憧れが強調されていたと思います。
Alskei

Alskei