菩薩

パトニー・スウォープの菩薩のレビュー・感想・評価

パトニー・スウォープ(1969年製作の映画)
4.1
清々しいほど意味が分からなかったがこれは分かる・分からないで理解すべき作品では無いのだろうとただ感覚的に受け止める事だけに徹したら中々面白かった。冒頭の新社長の民主的な選出、皆が入れると思わなかったから入れたら票が集まってしまったなんてのは先の参議院選を彷彿とさせる民主主義に対する中指の立て方であるが、某ガーシーについては皆普通に入れようと思って入れた結果があれなのだろうか絶望しかない。本来短時間で分かりやすく伝える筈のCMに関しての映画である筈なのに何一つ分からないのもどうや!これがカウンターカルチャーや!!!ってなにわの商人ばりの覇気を感じるし、新社長がゲバラ(もしくはブラックパンサー?)やらカストロのコスプレ(?)をしたり最後堂々とかき集めた札束に火を付けて見せるのも資本主義に対する猛烈なFUCKに思えて来るし、そうなると確かに革命の映画であると言えなくも無い。PTAの偏愛作品らしいが、多少物語る事に関してはとっつきにくさを感じる彼の作品が猛烈に易しく思えてしまうのを含め。なんとも69年の雰囲気を纏った映画だと言ってしまえば話は早いが、正直跳ねるたびに揺れるおっぱいをあんなにマジマジと見せて貰えただけで私は満足してしてしまったと言うのがある。やはりモンティパイソンが近いか?Mr.プレジデント、Mr.プレジデント、Mr.プレジデント…ツッコミ不在の永久に続くカオス、ある意味これは正しい世の姿かもしれない。
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