このレビューはネタバレを含みます
ボブ姿のハビエル・バルデム 、最高ー!
アントン・シガー、 最高!!
大好き。
自分から見たアントンのビジュアルが、ranfrenのlutherにかなり影響されて補正かかってもう互いがそうにしか見えないのだけれど…(分かる人は分かるはず)
アントン・シガー(ハビエル・バルデム)と
カーラ・ジーン・モス(ケリー・マクドナルド) の声や話し方が好き。
アントンを、サイコパスや殺人鬼という 在り来りな言葉だけで片付けてしまうのは勿体ない。
最初から最後までずっと緊張感があり、これだよコレ!私の求めていたスリル!となった
アントンが登場する度、変な汗をかきそうになる空気感。
噛み合わない会話、理解できない意思。
今までの映画はいくら人が死んでも他人事のように淡々と物語として観ていた自分、
アントンに対するは登場人物であり、自身はというと直接的に銃口を向けれているわけではないが、それが画面外まで向けられているような心理状態だった。静かに妊んだただならぬ狂気と殺気。そんな毒気にあてられてクラリときてしまいそうなほど。
でも、そんな緊張感が病みつきになりゾクゾクする。
映画自体に効果音やBGMはないのだが、突如として軽快なBGMが流れて おや?と思ったらルウェリンの目の前で音楽隊が演奏している…といった演出も好きだった。
そしてアントンの、大胆すぎる万引きも笑ってしまった。
無駄に感情を描かないのがこの映画の魅力だと思う。
恐れる間もなく死んでいく人。呆気ない
理不尽は誰にでも起こりうる。
強い度数の酒をゆっくりと飲みながら流し見して寝落ちたい。そんな時にピッタリな映画。