ノーカントリーのネタバレレビュー・内容・結末

ノーカントリー2007年製作の映画)

NO COUNTRY FOR OLD MEN

製作国:

上映時間:122分

ジャンル:

3.8

「ノーカントリー」に投稿されたネタバレ・内容・結末

何とも言えない不可解さが残った。ただその不可解さには途方もない深さがある気がする。世界そのものの深遠さというか…

残酷で乾いていながら、静かで美しい映画だとも思う。人間以前に揺るぎない世界があって、人間はその中に含まれているのだということが、画面からひしひし伝わってくる。人間がどんなに悲惨な暴力を起こそうと、世界は無慈悲に無関心に美しい。

誰にも抗えない巨大なうねりの中で、人間はとてもちっぽけな存在で、人間の作ったルールなど通用しない。ずっと「ルールの通用しない人間」として描かれてきた殺人鬼シガーが、最後に彼自身のルールを揺るがされ、それさえ世界の大きな流れだと淡々と受け容れるような姿に、一筋縄ではいかないものを感じた。原作読むか…
父親というのは国であり、神だったんじゃないかなあ。
感情移入していた登場人物をあっさり殺したり、その敵が死ぬかと思ったら死ななかったり。理想がどこまでも不条理に裏切られる。
歩く不条理、アントン・シガーの魅力が大爆発。なんだあの髪型。なんだあの武器。でもいわゆるヒーロー的な善人は出てこないので、シガーを悪役には分類できない気がする。もはや、"悪"という概念そのもの。そんなシガーでさえ不条理な交通事故に巻き込まれるこの世界。ベトナム戦争を生き延びた帰還兵のモスでさえ生き延びられないこの世界。保安官のベルが一部になることを選ぶしかないこの世界。この世界は、笑ってしまうほどの悪と狂気で満ちている。

観た後に色々考えちゃうし、考察も読みたくなるけど、やっぱり自分で考えたい。観るたびに、理解を深めるたびに面白さが増していく作品だと思う。

Where does he work?
シガーが怖い、とても怖い。
冒頭の首絞めシーンで虜になる。
あの時のシガーの顔が最高なのです。
ベルセルクのモズグズみたいな、なんとも言えない可笑しいんだけど怖い感じ。

終盤にモスが殺されるシーンは、あっけなさ過ぎて最初は何が起こったかわからないかった。
でもあれがいいんだと思う。
シガーじゃなくて、変なメキシコ人達にやられちゃう不条理。
人は死ぬときゃ死ぬし、災難は良い人にも悪もんにも降りかかる。人生なんてそんなもんなんでしょうね。
これはすごかった。スリービルボード並みに興奮した。
なかなかディティールを調べるには見る回数が必要だけども、ひとつひとつの描写に意味があって確実にわからなくとも自分なりの推測が楽しめる。
不条理な世界に憤りを感じてる人に見てほしいな。なかなか奥深い内容だがそれがまさにテーマだからね。
そして見てる途中に主人公はジョシュ・ブローリン演じるモスじゃないの?という疑問は無くなるはず。
濃いぃ。誰もが恐れる凶悪殺人犯が交通事故に遭うあの部分だけでも色々思えることあるから凄い。面白い。
冷徹な気狂いの圧倒的暴力、なすすべもない...
ハビエル・バルデムの顔、髪型、一挙手一投足(冷蔵庫から牛乳をチョイスするあたりとか)までもが不気味で良かった。

アカデミー賞をはじめ、数々の賞を受賞している作品だけれど、今回はそこまでの価値は正直分からなかった。2度目を観る機会があれば、それぞれの役が何の隠喩なのかを考えながら観てみようと思う。

錠を吹っ飛ばす謎の武器とサイレンサーがとにかくめっちゃ怖い...
人が死んだ婉曲表現の幅が広すぎる...!!
アントンが登場したらまず人が死ぬことを覚悟するんだけど、殺害シーンはカットされて張り詰めた空気感だけが継続しているんだよね。血も死体も見えないんだけど、それでも「あっ人が死んだ」って確信する。
モーテルの喧しい電話音、鶏の羽がこびり付いたトラックの荷台、ブーツの裏の汚れを気にするアントン。
こんな表現があったのか!?って嬉しい衝撃に襲われる。
前から好きな映画でしたが、改めて観返したのでレビュー。
コーエン兄弟合わないのか難しいのか
ドキドキしすぎて布団に包まりながら見た前半

ウディハレルソンよきなぁ
TVでやっていたので再見。

ジョシュ・ブローリンには「なんで水をやりにいった!?」と思うけど、あの、なけなしの優しさがあったからこそ、その後の彼に感情移入してしまうんだと思う。
あれがなきゃ、ただの火事場泥棒だもんね。笑

一方のハビエル・バルデムは、生殺与奪を楽しむ死神の様なキャラクターが何回見ても強烈。
空気銃?みたいな武器にしても、未だにこの武器のユニークさを越える作品は現れていない気がする。

そんな死神に対して、動きを先読みして戦うジョシュ・ブローリンがアツい。
…だけど、死に方が本当にどうしようもない。笑

そこから映画は不条理劇の様相を呈してくる。

正直、後半の展開は微妙。
言いたい事は分かるけど、やっぱりジョシュ・ブローリンとハビエル・バルデムとの直接対決が見たかった。

あと、ハビエル・バルデムが超越的な存在過ぎて、トミー・リー・ジョーンズとの世代格差的なテーマが見え難くなっている。
最後の夢の話も、訳が分からない。

この難解な展開あったからこそ、文学性が生まれ、アカデミー賞を獲ったのだろう。
だが、中盤までの面白さを考えると、「ジョシュ・ブローリンが生きてたら、どうなったんだろ?」と思ってしまうのも確かだ。
エクステンデット・バージョンとして、ジョシュ・ブローリンが死なない話を作ってくれないかな~。笑
>|